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明日を追いかけて、アメリカ7

寝苦しい夜であった。
とてつもなく寝苦しい夜であった。
暑さと湿気とが入り混じり、それらが僕の眠気をうやむやにするのである。
朝5時に起きなければならないというのに、一向に眠れる気がしないのである。
ここで眠らなければ、初日から大ブレーキがかかることになってしまう。
僕は意地になり、目をつむった。しかし、それもほとんど効果はなく、なかなか寝付けない、という事実に僕はイライラし、それが更に眠気を薄れさせていった。
ああ、これは一睡もできないということもあり得るな、悔しいがぼんやりとそう考えていた。
そんな僕とは対照的に、一瞬のうちに意識をなくした男が、いたのである。
そう、FOURTOMORROWのナオキさん(その辺りの詳細については、日々徒然参照。)
勿論、蒸し暑さと闘っていた僕に知る由もない。
ナオキさんが、飛行機の中で気絶をしている、などということは。

続く!
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明日を追いかけて、アメリカ6

8月10日。アメリカ前日。
午後からの仕事は全く身が入らなかった。気を抜くと、思っているのである。
FOURTOMORROWの皆さんが、もうすぐアメリカへ向けて飛び立つのか、と。
それを思うと、僕の意識はここではない何処かへ飛んで行きそうになった。いっそのこと意識を飛ばしてしまいたい、とさえ思ったのだが、もし本当に意識を飛ばしてしまったら、翌日のアメリカ行きに暗雲が立ちこめること必至であったため、そこはグイッと堪えた。
ずっとそんなことを考えているうちに、仕事は終わっていた。仕事が終わるなり、すぐに職場を後にした。残業なんてしていられるわけがないのだ。

家に着くなり、僕はスーツケースの中身を吟味し始めた。
なるべく軽く、いらないものは置いていきたい。そう考えていたからだ。しかし、スーツケースと睨み合えば睨み合う程、スーツケースに様々な物を入れたくなってくるのである。
このままでは、行きからスーツケースがパンパンの状態になりかねない、そう思った僕は、一度頭をリセットすべく冷蔵庫に入っていたハートランドビールの栓を抜いた。栓を抜くなり、瓶の口から立ち上る冷気。
むうっ、
ハートランドビールのあまりの美味しそうな表情に、思わず唸る。
僕は我慢できず、ハートランドビールに手を伸ばし、一口。
ぐびりっ、
あまりの美味さに喉が悲鳴をあげる。
そこからはもう止まらない。…否ッ!止められない!
僕は、あっと言う間にハートランドビールを飲み干し、すっかり出来上がってしまった。
こうなったらあとは寝るだけなのだ。

そんなわけで、23時過ぎ。
僕はアメリカを思いながら眠りについた。


続く!

明日を追いかけて、アメリカ5

家に帰り、早速「地球の歩き方ロスアンゼルス」を開いた。
ついでに、FOURTOMORROWのホームページも開き、ツアーで回る箇所がどこなのかを確認することにした。
初日は、POMONAという場所らしい。
僕は、POMONAがどこなのか「地球の歩き方ロスアンゼルス」をパラパラと読み始めた。が、いつまでもたっても、POMONAの姿は出てこないのである。
「地球の歩き方ロスアンゼルス」には、やはりロスアンゼルスのことしか載っていなかったのだ。
完全に騙された気分であった。初日は、確かにロスアンゼルス空港に到着するのだが、どうやらその後は、ロスアンゼルスとは殆ど無縁だったらしい。
このままでは遺憾だろう、と僕は「地球の歩き方サンフランシスコ」を購入することにした。一体、何のためのロスアンゼルスなのか全くわからず、1,700円をどぶに捨てたような気持ちになったが、まあいいだろう。入国審査だとかの流れが、何と無くではあるがわかったのだから。

そんなわけで、僕は本屋へと走り、再び1,700円を払い、「地球の歩き方サンフランシスコ」を手に入れた。が、それだけで満足してしまい、ロクにページを開いてもいなかったのは、ここだけの秘密である。
しかし何だろうか。僕のこの浪費ぶりは。ぶん殴ってやりたいぞ。バカ野郎!

とにかく、「地球の歩き方ロスアンゼルス」を「地球の歩き方サンフランシスコ」手にした僕に、もう恐いものなどない、はずだった。
しかし、アメリカへ三日程前にショーンくんから届いたメールで、僕は一気に不安に包まれることになる。
「FOURTOMORROW、まだレンタカーの手配していないみたい。かなりのノープラン!」
ショーンくんにより突き付けられた事実を前に、僕は何故か「地球の歩き方」を手に取っていた。
しかし、「地球の歩き方」には、「FOURTOMORROWのノープランぶり」について一切書かれていなかった。
そんなもん、当り前である。


続く!

明日を追いかけて、アメリカ4

七月上旬。
ショウコさんが西荻窪を去る前に飲んだ。
その席に、アメリカへ行く山岡さんとショーンくんがいたため、話は自然とアメリカの話になった。
何分、初の海外である僕は勝手がわからずにいたので、ちょうど良い機会であった。
二人の話を聞いていると、どうやら「地球の歩き方」なる本が非常にやくだつらしいのである。ショーンくんに至っては、「地球の歩き方」片手にグーグルマップを駆使し、模擬アメリカを幾度となく体験しているというのである。
そこまでシュミレーションしている人と行くのだから、もう何もしなくても安心のような気がしたが、それでもやはり「地球の歩き方」だけでも手に入れておこう、と翌日、本屋へ足を運んだ。
「地球の歩き方」はすぐに見つかったのだが、肝心の行き先がよくわかっていなかったのである。
僕は、多数ある「地球の歩き方」の前で固まってしまった。アメリカ広すぎんだろ!と。
昨夜の話では、確かカリフォルニアへ行く、と言っていた。しかし、ないのである。「地球の歩き方カリフォルニア」が。カリフォルニアへ行きたい僕は、どうすればいいのだ!と憤怒しつつ「地球の歩き方アメリカ西海岸」を手に取り、ページをめくった。すると、そこにはカリフォルニア周辺が載っていたのである!
しかし、アメリカ西海岸のあまりの広さを前に、「こんな広範囲なわけがないだろう。」と、「地球の歩き方アメリカ西海岸」の横に置いてあった「地球の歩き方ロスアンゼルス」を手にとり、レジへと向かった。
こうして僕は、アメリカにまた一歩近づいたのであった。

続く!