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明日を追いかけて、アメリカ14

アメリカはもう、目と鼻の先である!
飛行機に乗った瞬間、冗談抜きで僕はそう思っていた。
思えば、昨晩からあまり眠れていない。だから、目を閉じれば一瞬で眠ることができ、次に目を開けた瞬間に目の前はアメリカ、という想像をしていた。
ところがだ、現実は違っていた。
機内がとんでもなく寒いのである。冷房がゴウゴウと吹き出し口から噴出しているのだが、寒さの原因はたぶんそれであろう。
仕方ないので、座席に置いてあった薄い毛布にくるまり、目を閉じるのだが、いかんせん寒過ぎるのである。こんなに寒い場所に九時間以上も座っているのは地獄以外の何物でもない。この寒さは、時が解決してくれる…そう、時間が立つにつれ冷房が弱まるんだ、と良いように解釈していたが、冷房は一向に弱まる気配はなかった。
僕が、寒さに凍えながら、浅く眠っては寒くて起きる、を何度か繰り返していた。
ショーンくんに至っては、席がバラバラだった時のためにやろうと思っていたらしい、ニンテンドーDSのドラクエ4を始め出す始末。
ショーンくん曰く、「行きも帰りも席がバラバラだったら、その時間を利用してドラクエ4をクリアしようと思って。」
僕もドラクエ4は何度かクリアしているが、アメリカツアー中にクリアできてしまうくらい時間のゲームなのである。ショーンくん、ナイスチョイス。というか、ショーンくんがゲームやるのとか、すげえ意外だったよ。笑

そんなわけで、結局、機内でも熟睡することができなかったのである。
ちなみに、一番寝ていたのはシイナくんだと思われる。
さすが一人軍隊。寒くてもグイグイ寝ちゃうんだね。


続く!
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明日を追いかけて、アメリカ13

アメリカはもう本当にすぐそこそこそこそこそこ!!!
などと言っておきながら、僕らは空港のロビーで待ちぼうけを食らっていた。
いつの間にか天気が荒れており、空港のコンピューターが雷でやられた、と言うのである。
空港のどのコンピューターがどんな風になっているのか、全くわからない中、僕らはとんでもない不安に包まれていた。
初日のライブに間に合わないんじゃないか、と。
せっかくアメリカにFOURTOMORROWを観に行くのに、初日から見逃す、なんてことはあってはならないことなのである。かと言って、僕らにコンピューターをどうにかできるわけでもないので、本当にただただぼうっとしていた。

果たして僕らはちゃんとアメリカに行けるのか!?

続く!


と、いきたいところだが、結果を言うと30分後くらいに無事に飛行機に乗ることができた。
よし!いいぞ!!遂に飛行機に乗ったぞ!!!
もう悪ふざけはよそう。アメリカはもう、目と鼻の先である!


続く!

明日を追いかけて、アメリカ12

シイナくんは何故か、腕の毛を逆立てながら話を始めた。
来たる、僕とのフィンガーポインティング対決がそんなに楽しみなのだろうか。何にせよ、ここまでフィンガーポインティングが出来ることに悦びを感じる男と出会ったのは、初めてであった。
と、思ったら、
「初対面の人と話す時、どうしても鳥肌が立ってしまうんです。鳥肌が立たなくなった頃が、慣れてきた証拠なのです。」
とシイナくん。
何とも不可解な生理現象(?)であるが、シイナくんは僕とフィンガーポインティングで対決できるから、と毛を逆立てていたわけではなかったらしい。
が、
「フィンガーポインティング負けませんから。」
と、そろりと恐ろしいことを言い放つではないか。底の見えぬ、何とも恐ろしい男である、と思った。

それはともかく、僕らにはやらねばならないことがあった。
アメリカ行きのチケットを手に入れる。何はともあれ、チケットがなくてはアメリカへ行けない、と言うことでチケットを発行することにした。
発行することにした、とか言っているが、僕とシイナくんはショーンくんの後についていただけで、ほとんど何もしていないのだが。ショーンくん、本当にありがとう。笑
チケットを発行するために、列に並び、無事チケットを発行するための機械に辿り着いた。
画面に映し出されているのは日本語であったため、手続きは容易いな、などと思っていたのだが、何度やってもチケットが発行されないのである。
これはひょっとしたらアメリカ行けねえんじゃねえのか?と一瞬ひやりとしたが、空港のお姉さんに色々とやってもらい、何とかチケットを手にすることができた。やったね。
チケットを発行する僕ら
↑チケットを発行すべく苦戦するショーンくんと見守るシイナくん。

かくして無事チケットを手にした僕らは、飛行機に乗る前に腹ごしらえをすることに。
もしかしたら最後の日本食になるかもしれない、という想いから…というか、ただ単純に僕が蕎麦を食いたかったので、蕎麦を食べることにした。蕎麦を食いたかったとか言いつつ、頼んだのはカレー南蛮だったのだけれど。笑
カレー南蛮をすすりながら、僕はあることを考えていた。
ビール飲みてえな、と。
しかし、飛行機で何かあっても行けないし、と抑えていたのだが、シイナくんがふとこんなことを言ったのである。
「ビール飲みませんか。」と。
その瞬間、僕はシイナくんという男を好敵手として認めたのだった。

とにかく、アメリカはもう本当にすぐそこそこそこそこそこ!!!


続く!

明日を追いかけて、アメリカ訂正!

羽田じゃなくて、成田だ!
あぶねー。アメリカ行けなくなるところだったよー。笑

明日を追いかけて、アメリカ11

本当に本当にアメリカはもうすぐそこ、なのである!!
などと言っておきながら、まだアメリカに着かないのが、かつのちからの良いところであり悪いところでもあるのだ。
というのも、まだメンバーが全員揃っていないのである。
後発で行くのは、僕とショーンくん。そして、シイナくんという男の三人なのである。
僕は、シイナくんのことを知らなかった。初対面の人物と飛行機の中で何時間も一緒に過ごせるのかどうか、考えただけで気が遠くなったが、仲間は多ければ多い方がいい。ドラクエだってそうじゃないか。仲間が増えるあの瞬間、とってもいいじゃないか!
羽田空港までの道すがら、ショーンくんからシイナくんという人物の話を聴いた。
ショーンくんは主に、こんなことを言っていたと思う。
・グイグイ行く(アグレッシブ)
・ダイブをしまくる
・一人軍隊という異名を持っている。
それらを聞いた時、はっきり言って不安になった。
その人は本当に大丈夫なのか、と。
特に、三番目の「一人軍隊」。もう意味がわからなかった。正確に言うならば、一つのキャラクターの顔が浮かんだ。範馬勇次郎。言わずもがな、「グラップラー刃牙」でお馴染みの地上最強の生物であり、オーガとして知られている男である。何故、オーガが浮かんだのか。理由は簡単だ。オーガは一国と同等の力を持っている、と言われている。つまり、一人軍隊と言ってしまっても何ら問題ない。いや、正確には、一人国家なのだが、まあその辺りの細かいことはいいだろう。
とにかく、一人軍隊という異名から、完全にオーガを連想してしまった僕は、震えが止まらなかった。確実に外国人に取り囲まれて格闘することになるだろう、と思ったからだ。
しかし、一人軍隊と呼ばれる理由を聞いてホッとした。
ところ構わず、一人でもダイブしてしまう。そんな理由から一人軍隊と呼ばれているらしかった。
その理由を知った時、僕の内に潜む獣が、ざわめき出した。
彼には勝たねばなるまい。フィンガーポインティングで完膚なきまでに叩きのめしてくれる!と。
僕もシイナ君同様、一人軍隊と呼ばれても何ら問題ない資格の持ち主であった。

さておき、羽田空港で無事シイナ君と初対面を果たしたのだが、シイナ君は、僕の思い描いていたシイナ君で間違いなかった。
はっきり言って、軍隊要素ゼロじゃないか、と思ったのだが、それは墓場まで持って行こうと思っている秘密だ。


続く!

明日を追いかけて、アメリカ10

10時15分過ぎ。新宿に無事到着。
ショーンくんとの会う約束の時間まで、何と二時間もある。この二時間で僕に出来ることは、下痢止め薬を入手することである。いや、何よりも優先して行うべき事項だ!
ご存知の方もいるかと思うが、僕はとにかく腹が弱い。いつ襲ってくるかわからない下痢の恐怖に怯えながら、日々を過ごしているくらい、腹が弱いのだ。若干、言い過ぎている気もするが、異国の地では、その腹の弱さが顕著に表れるのではないか、とずっと心配していたのだ。
実は、長野で携帯用の正露丸を入手していたのだが、まだ箱を開ける前だというのに、外に臭いが漏れる正露丸の強烈な臭気に、携帯することを断念したのだ。だから、できるだけ臭いがせず強烈に効くやつ、が僕の求めている下痢止めであった。しかし、正露丸ブランドの前には、全ての下痢止めが霞んでしまい、一体どれが一番いいのかわからず、結局一番安いやつを購入することにした。
いいのだ。下痢止めなんぞ、気付け薬みたいなものなのだから。

そんなこんなで、新宿で何とか二時間という時間を潰し、12時15分過ぎに、新宿南口でショーンくんと無事落ち合うことに成功した。これでもうアメリカに着いたも同然だ、などと考えていたが、現実はそんなに甘いものではなかった。当り前である。
新宿南口で落ち合ったショーンくんは、人一倍汗をかいていた。アメリカへ行けるかどうか、その不安により汗が噴出しているのではないか、と思ったが、僕はショーンくんが汗かきで有名なことを既に知っていたので、その考えはすぐに葬り去った。何故なら、ショーンくんがいれば安心だからだ!
こんなにも人任せな僕は、何て最低なやつだろうか。笑

とにかく、これで僕のアメリカ行きは確定した。
あとは、羽田に行って飛行機に乗ってしまえばアメリカなのだ!
本当に本当にアメリカはもうすぐそこ、なのである!!


続く!

明日を追いかけて、アメリカ9

アメリカは、もうすぐそこなのである!
などと言っておきながら、まだアメリカに着かないのが、かつのちから。
冗談で、アメリカ行くまでに12回は更新する、とか言ってたけど、現実味帯びてきちゃったな。笑

そんなわけで、僕がアメリカに到着するには、まず東京へ行く必要があるのだ。勿論、高速バスで。田舎者の悲しい定めであるが、五年以上もこんなことを繰り返しているので、そんなことにはもう慣れてしまった。
朝6時19分のバスに乗った(ごめんなさい、起床時間4時でした。)。高速バスに五年以上乗り続けている僕も、平日に高速バスに乗るということはあまりやってこなかったので、平日に高速バスに乗ると、実に新鮮な気分になる。
長野に住み始めたあの当時のような、そんな気分に、なるようなならないような…。が、そんなことよりも昨夜、あまりにも蒸し暑く、ほとんど熟睡の出来なかった僕にとって、高速バスの車内は、絶好の睡眠スポットであった。だから、絶対に寝ようと心に決めていた。何なら東京まで一度も起きずに寝続けてやろう、とさえ思っていた。

高速バスに乗り、程なくして睡魔が僕に襲いかかった。
僕は睡魔に抗うことなく、一瞬で眠りに着くことができた。
眠り始めて何分経っただろう。不意に、耳をつんざく奇声が僕に襲いかかったのである。
僕は、すぐに目を覚まし、隣の席に目をやると一組の家族が座っていた。両親に、まだ小さい子ども二人。眠りを妨げられた僕は、非常に不機嫌になっていた。
しかしだ、相手は子どもだ。許そうじゃないか、と再び目を閉じたのだが、いかんせんうるさ過ぎるのである。それもイライラするうるささ。子どもの奇声のみなら我慢できるのだが、母親の叱り方が、本当にイライラするのである。
「ママ、「メッ!」って言ったよね?」
これがそれである。何度もそれを繰り返すもんだから、怒鳴ってやろうかと思ったほどだ。それほど、精神を追い詰められたのである。その「ママ、「メッ!」って言ったよね?」に。
何だよ、「メッ!」って。全然言ってねえし。「ママ、「メッ!」って言ったよね?」としか言ってねえし。正確に言うなら、「ママ、「ママ、「メッ!」って言ったよね?」って言ったよね?」だし。
とにかく、その「ママ、「メッ!」って言ったよね?」により、僕はバスの中でも熟睡することができなかった。

眠れぬ僕は、頼むから八王子で降りてくれ、と二時間程祈っていたのだが、結局やつらは新宿で降りて、どこかへ消えて行った。
子どもが出来たら、自家用車は免れないな、と思ったのは言うまでもない。


続く!

明日を追いかけて、アメリカ8

結局、熟睡できぬまま、朝5時。携帯のアラームで起床。
瞼の裏に残るズーンとした違和感が、寝不足であることを僕に教えてくれる。
しかしだ、「約12時間後には、飛行機に乗っている。」それを考えると、寝不足などと言っている場合ではない。
(泣く泣く(笑)途中をかなり端折っているが)この日を迎えるまでに、本当に様々なことがあったような、そんな気がする。
パスポート取ったり、クレジットカード手に入れたり、わけのわからんままESTA申請したり、国際免許を取るとか取らないとかで迷ったり…。
とにかく、様々なことが積み重なっての今日、なのである。
僕は、すぐさま布団から飛び起き、荷物の最終チェックをすることにした。
何だかんだで絞りに絞って、スーツケースは半分空きがある。スーツケースが大き過ぎるのではないか、という疑問もあったが、そんなことを当日に思っていても始まらないので忘れることにした。
スーツケース。半分以上空いている。
↑ご覧の通り、本当に半分以上空いている。入っているものの殆どが衣服。「地球の歩き方」は絶対に無駄な重さになる、と思っていたので、持って行くつもりはなかったのだが、ショーンくんが「絶対に役に立つ。」と豪語するので、持って行くことにした。勿論、ロスアンゼルスとサンフランシスコの二冊!かさばらないのはいいのだが、本二冊はやはり重かった。笑
荷物が少ないせいか、最終チェックはあっさりと終わってしまった。
あとは支度を済ませ、アメリカに向けて旅立つのみ、である。

僕は、あっと言う間に支度を済ませ、車に飛び乗った。
アメリカは、もうすぐそこなのである!


続く!