俺は、1〜2年の時、無駄に写真を撮り溜めた。
中には門外不出の最高の写真もあったりして、暇なときは、そんな写真達を見てニヤニヤしていた。
卒アル制作にあたって、俺にはどうしても譲れないことがあった。
どうでもいい写真を載せたくなかったのだ!
これすなわち、俺の門外不出の秘蔵っ子写真達を使わねばならないという事なのだ!
そして、卒アルに載せるからには、そのまま載せるわけにはいかない…不要な部分をハサミで切り刻み、スリム化させる必要があったのだ!
写真をハサミでスリム化させるのは簡単だ…が、写真をスリム化させる事で、俺の思い出までもがスリム化してしまうのではないか?と俺は考えたのだ。
確かにネガはある…ネガはあるが、俺がネガを持って写真屋へ行く可能性は…無い!
俺は俺の性格を恨んだ…写真屋へネガを持っていけない、という性格を!!
が、門外不出の秘蔵っ子系リーサルウェポン的写真を使わねば、卒アルが駄ルバム(駄目なアルバムの略)になってしまう!
俺は、勇気を出しハサミを握った。
写真を持つ手が震える…否ッ!震えているのは手でなく、写真自身だ!!
こ、こいつ…生きてる!!
こいつをハサミで刻む=こいつを殺すことになる!
だ、駄目だ…
宇宙のシステムはわからねぇーが、駄目だ。
殺生だけは!
ましてや、思い出を殺す事なんて…俺にはできねぇ!
どうすりゃいいんだ?
続く?
